ハンナ・ライチュという人物

 

ハンナ・ライチュという一人の女性パイロットについて書いてきたのだが､

ここでしめくくりとして、彼女の生き様から私自身が考えた事について述べる事にする。

これまで一通り彼女の功績と経緯について簡単に触れてきたのだが､

どんな功績や勲章や称号よりも、彼女の生き様にはいつも情熱が満ちている。

彼女をめぐる人々は、そんな彼女のオーラに惹かれているような気がする。

そして、国も性別も年齢も階級も全てを超越したような、そのような感じを受ける。

 

これはやはり彼女が天を翔け、大空の偉大さと孤独とを味わい、

はるか上空から下界を見下ろしていたからかもしれない。

加えて､バイタリティー溢れる行動力と内なる感性の豊かさとを持ち合わせている。

危険に満ちたテスト飛行の際にも、大空に昇ったときの感動を謳い上げる。

凄惨な世の中に生きても、決して自分を見失わずなお生き続けようとする強さ。

その力は大空に生きていたいと願う事が根源にあったからだと思う。

そんな彼女の人生は、現代を生きる私たちに語り掛けるものがあると思う。

空から来て再び空へと帰っていた彼女は､永遠に大空を駆け巡っていることだろう。

 

 

 

　　　　　　　　　　　　TOP

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

　　　　HOME　　　NEXT