ハンナをめぐる人々
*家族
芸術を愛し繊細で感傷的な眼科医の父親。
ハンナにとって“人生最愛の人”である母親。
海軍将校となる兄のクルトと、妹のハイディ。
彼らはいつでもハンナの特別な心の支えであったが、
敗戦時、進駐軍からの手を逃れる為にハンナを残し一家自決をした。
*ヴォルフ・ヒルト
グルーナウ滑空学校の教官で校長。
ハンナに航空への道を開いた人物でもある。
*ゲオルギー教授
“グライダー教授”と呼ばれ、
ドイツ・グライダー研究所(DFS)に所属している航空工学博士。
ハンナにテスト・パイロットへの道を開いた人物。
*ハンス・ヤーコブス
DFS所長でグライダー設計者。
ハンナは彼の設計した機にテスト・パイロットとして度々搭乗した。
*エルンスト・ウーデット
空軍技術局局長。かつて第一次世界大戦では、かのリヒトホーフェンや
後にナチス・ドイツの空軍総司令官となるヘルマン・ゲーリングらが所属していた
ヤシュタ11のエース・パイロットでもある。
*チャールズ・A・リンドバーグ
アメリカの冒険飛行家。人類初の大西洋無着陸横断飛行と言う偉業を成し遂げた。
同時にマスコミやあらゆるゴシップの矢面に立たされた人物でもある。
ドイツから帰国後、航空技術の高さを称えた為“ナチスの手先”と非難された。
*ハインリッヒ・ヒムラー
SS(Schutz Staffel) ヒトラー親衛隊、全ドイツ警察長官。
冷静沈着で抜群の頭脳から、ナチスではとりわけ参謀的な存在であった。
*リッター・フォン・グライム上級将軍
ドイツ最後の空軍総司令官。
ウーデッドとともにハンナの庇護者でもあった。
特別任務との要請で総統官邸に向かう為、
ベルリン上空に詳しいハンナとともに向かう。
ゲーリングの後釜として空軍総司令官に任命される。
*アドルフ・ヒトラーとその側近達
マルティン・ボルマン、ナウマン事務次官などの軍やSSの主要人物、
そしてエヴァ・ブラウンなど、陥落前の地下防空壕に集まっていた。
ベルリン陥落直前にエヴァ・ブラウンと挙式をし、ピストル自殺をしたといわれている。
*ヴェルナー・フォン・ブラウン博士
ロケット技術開発指導者で、V−Uロケットの開発者。
第二次世界大戦後アメリカへ渡り、アメリカ航空宇宙局(NASA)の基礎を築く。
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